1枚1枚手作業でつくっている、やさしいマットたちです
麻の葉模様ラグ「Asanoha」は、敷物というより介入装置だと思っている。 縁と線の部分には黄麻(ジュート)、葉の面にはウール。二つの素材が50×80cmの矩形に収まっている。手作業で一枚ずつ作られているから、どこかに必ず微細なズレがある。そのズレが、幾何学模様に「呼吸」を与えている。 「麻の葉」という文様は、江戸の庶民が子どもの産着に使った。麻のように真っすぐ、丈夫に育ってほしいという願いを、六角形の繰り返しに圧縮した図だ。吉祥の記号というより、日常に埋め込まれた祈りの構造に近い。 和室に置いても洋室に置いても、この模様はどこか「外側」にいる。空間のスタイルに馴染みながら、そのスタイルを少し相対化する。位相が変わる、とはそういうことだと思う。






